スポンサーリンク

スポンサーリンク

投資手法・投資哲学 金融業界

インターネット検索で金融情報を取得する場合の注意事項3選。

スポンサーリンク

わからないことがあったら即座にインターネットで検索をする...。

これは日常生活を送る上ですっかり当たり前の行動となりました。

いわゆる“ググる”という行為です。


“貯蓄から投資へ”

 

その掛け声が大きくなってきたのと同時に、金融に関する事柄を調べる機会も多くなったことでしょう。

しかし手軽で即効性のあるインターネット検索にも心配があるのも事実です。


こと高い専門性が問われる金融という分野において、その情報の正確性は担保されているのか。

誰もが発信できるインターネット空間の情報をすべて鵜呑みにしていいものなのか。

いろいろと考えさせられることが多くあります。

 

インターネット検索で金融情報を取得する場合、どのような点に気を付ける必要があるかについて掘り下げていきます。

情報発信者の経歴、保有資格、金融機関での勤務実績・実務経験に着目する。

情報発信者の素性をチェックすることが大事。


インターネット上において金融などの専門的な分野において、どのような人が発信をしているかを確認することは非常に大事になります。

専門的な分野だからこそ、その知識を持っている人が少なくチェックが働いていないのが実情です。

それが故に間違った情報を掴まされるリスクを極限に落とす方法としては、発信者の素性を知ることから始まるでしょう。

金融情報における情報発信者の信用度をはかる項目として以下のものが挙げられます。

 

参考

step
1
情報発信者の経歴

信託銀行保険会社そして証券会社などの勤務経験の有無は非常に重要になります。

常に専門的な知識を学び金融マーケットと向き合っている彼らは、金融の知識面において非常に頼れる存在です。

特徴としては、


銀行勤務経験は金融知識に対し相対的にバランス良く知識を持ち併せている傾向にあります。

信託銀行勤務経験のある人は相続に関する知識はどこにも負けないでしょう。

保険会社勤務経験者は社会制度や保障やライフプランからの分析に長けています。

証券会社勤務の人は資産運用面の情報発信に強みがあります。お金を増やすための知識は一番持っているのは間違いありません。

step
2
情報発信者の実務経験

しかしながらいくら金融機関勤務とはいえ、どのような業務に携わってきたかで話は一転します。

保険販売に携わってきたのか資産運用のプロだったのか。

はたまた相続を専門としてきたのか融資を得意としてきたのか。

一口に金融と言っても幅が広いため、どこを主戦場としてきたかの見極めが大事になります。

金融機関勤務経験があるからと言って、無条件に情報発信者を信頼するのは早すぎます。


法人営業畑にいた人が、金融リテール営業の現場を知り尽くしているかというとそうとは言い切れないのです。

step
3
情報発信者の保有資格

これも非常に大事な要素になります。

資格はどれだけその分野を勉強したのかの裏付けになります。

資格が無く経験だけで業務を遂行している人が存在するのも事実です。

しかし金融のプロとして覚悟を決めているのであれば、資格取得をしているはずです。

私見ですが経験だけでも資格保有だけでもプロとは言えないと考えております。

情報発信者が、

実務経験 + 資格

は揃っていると信頼度がグッと増すでしょう。


*この部分に関してはあらためて別記事を執筆予定です。

金融の分野も広範囲に及ぶ。発信が偏ったジャンルばかり傾倒していないか注意する。

情報発信者の金融知識が広範囲に及んでいるかも要チェック。



金融という分野は非常に幅が広いと先述しました。

特定の分野をその専門家の情報を集めることが効果的であることは言うまでもありません。


しかし気を付けなくてはいけない点も存在します。

それは情報収集の偏りです。

専門的な分野に特化した情報発信をする人の主張は、どうしても視野が狭くなりがちです。

選択肢の提示に限りが出てくるので注意が必要です。

参考

保険の営業にだけ携わってきた人に資産運用の話を質問した場合、かなり高い確率で保険の知識だけで解決しようとします。

つみたてNISAのニーズがある人に対しても、変額年金保険を推奨するのが典型的な例です。

どちらが正解かは人それぞれ異なるので、断定的な情報発信をされている人には警戒した方が賢明と言えます。

目を惹くワードやフレーズにこそ疑う目を持つ。

魅力的に映るワードほど気を付けよう。


インターネットにおける情報発信者は、いかに注目を集めるかを主としている側面も少なくありません。

中には自らのサイトの収益増加を目論む目的で真偽を後回しにして大袈裟な表現をすることもあります。

目を惹くための、いわゆる“キャッチー”なワードには注意が必要です。

注意ポイント

  1. 「この株式の価格は絶対上がります。」
  2. 「この保険はぼったくりな保険です。」
  3. 「資産運用はやった方がいいです。」


この手のワードは気を付けましょう。


まず絶対という投資性金融商品の販売時において違法な情報提供にもなりかねない断定的判断のワードが出てきたら要注意。

このような表現をする情報発信者の未熟さを疑わざるをえません。

口ばかりを指摘する発信者も信用できません。

私は悪い部分具体的に述べ、良い部分も同時に指摘する発信者こそがバランスが取れていると評価しています。

また、むやみに金融商品を推奨してくる発信者も疑ってかかった方がいいでしょう。

自らのサイトの広告収入ありきの発信をしている可能性があります。


それだけではありません。

情報発信者は当然あなたのことを知りません。

本来はあなたのことをよく知り、信頼関係を築いて、初めて金融商品を推奨するかどうかの選択肢が出てくるのです。

すぐに特定の金融商品を推奨してくる発信者は非常に無責任といえるので気を付けてください。


また、特定の金融商品、保険商品そして投資性商品に肩入れした情報にも注意が必要です。

それは客観的、俯瞰的に見ておらす、自らの得意とするフィールドにあなたを導こうとしているだけです。

プロの金融マンほど断定的判断による情報提供をしないことを覚えておこう。

プロは表現をあえてぼやかす。


資産運用に携わったことのあるプロの金融マンほど、奥歯にものが挟まった様な言い方だったりあやふやな表現をするものです。

これは非常に重要なスキルであり、私がその発信者を信頼する上で最も重視する基準です。

ややもするとその発信者が頼りなく映るかもしれませんが、決してそうではありません。

このような情報発信の仕方をする人ほど金融業界経験者である裏付けだと思っています。

 

またあなたのことを想うからこそ、良いことばかりを言わないとも言えるでしょう。

確かにはっきりと言い切れる制度上の情報などであれば、バシッと言い切ることも重要になります。

頼もしく映るのでそうしたいのです。

しかし資産運用の話題などにおいて、未来のことについては誰もが予想できません。

逆にそれについて「今後こうなる!」と断定的に言い切る発信者であれば、その発信者とは少し距離を置いた方がいいでしょう。

金融情報の発信者として、あまりにも未熟すぎるからです。


..といろいろと書き綴ってきましたが是非参考にしてみてください。

また補足があれば随時ご提供します。

 

ではこのへんで。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

FPひろき

日本FP協会員AFP2級ファイナンシャルプランニング技能士。会員一種証券外務員資格、内部管理責任者資格保有。 某大手金融機関で資産運用商品・保険商品販売マネージャーを務める。その後は社員向け金融教育研修の担当講師として従事。CFP®︎資格試験は4課目合格済み。 2022年末、FP事務所開設予定。 趣味はブログ運営、ラーメン、FC東京そして勉強。 執筆等のお仕事のご依頼はお問い合わせまでお願いします。

-投資手法・投資哲学, 金融業界
-, , , ,