どうも。FPひろき(@fp_hiroki)です。
今日も気になる記事がありましたのでシェアします。

素晴らしいですね。「セゾン顧客本意の相談室」は期待持てそうだね。
それはなんでですか?金融機関なんて相談するフリをして、結局は取り扱いのある金融商品を売りつけているだけじゃないの。


そういう側面は確かにあったけど、これは声高に金融庁が求めてる「顧客本意の対応」を実施する...、と宣言しているものだと思ってる。それはそれでひとまずは前進かと。
たとえそうだとしても、どこか納得できないんですよね〜...。


オレも心配をしている部分があるのが本音ではある。
ということで。
今日はつみたて投資でお馴染みのセゾン投信が2022年2月に立ち上げの、
「セゾン顧客本意の相談室」
について、実際にセゾン投信のファンド販売をしたことのある僕が検証していきます。

出典:セゾン投信

どうぞお付き合いください。
Contents
そもそも「セゾン投信」とはどのようなアセット会社なのか。

セゾン投信の中野社長は、かつて僕が勤めていた金融機関のトークセッションで登壇されたことがありました。
当時から少額投資の有効性を強く訴えていたのを思い出します。
それが今から5年ほど前でしょうか。
この長期・分散・積立投資こそが、ますます求められる時代であり、
多くのお客さまに喜んでもらえるものとして強い信念をお持ちでした。
セゾン投信の業界内の立ち位置としては、
積立投資に強いアセット会社といえるでしょう。
代表的なファンドとして「投資の達人」があります。
「投資の達人」はホントにパフォーマンスが良い、素晴らしいファンドだと評価しています。
アクティブファンドであるので低コストとはいえませんが、
コスト以上にパフォーマンス重視の考え方ができる投資玄人には、
素晴らしいファンドに映っていると思います。
/
セゾン投信による「顧客本意の相談室」の可能性と課題。

率直に言って。

こういう会社で働きたい!!
そう思うのはお世辞でもなんでもありません。
それはなぜか。
この営業手法に関し、賛同するからに他なりません。
実際、僕も金融窓口で、このようなことを意識して顧客と向き合っていました。
確かにあるんです。ノルマという自己都合が...。
しかしだからと言って、顧客の意思を無視する押し売りのような営業をしていたところで、
ノルマを達成することは無いな、という結論にベテランほど悟っていくものです。
僕が常日頃から社員に教えていたのは、
「急がば回れ。」
ということです。
顧客の利益を追求することを最優先にして考えて差し上げる。
この姿勢を貫いてこそ、遅かれ早かれ結果的に顧客からの支持を得られるのです。
セゾン投信による「顧客本意の相談室」は、顧客を救えるか。

セゾン投信の、徹底的に顧客と向き合う姿勢は大いに評価されるべきでしょう。
今までの業界においては、
「いかに売り上げるか。」
...ばかりに傾倒しすぎていたように思います。
セゾン投信はそれをまず、顧客としっかりと向き合い、顧客に応じたアドバイスをしようとしています。
“販売ありきに顧客対応”からの脱却のモデルケースを作ろうとしていることが窺い知れます。
セゾン投信の理念が根付き、結果として果実が落ちて潤うことを強く望みます。
セゾン投信による「顧客本意の相談室」の課題と不安。

僕もセゾン投信の「セゾン顧客本意の相談室」に関し、それに賛同し期待している一人です。
“販売ありきの顧客対応をしない。”
なんとも素晴らしいと思うのです。
しかも基本的には一定の残高を保有していれば相談フィーを取らないというのであれば、
割安にさえ思えます。
セゾン投信としても投信保有残高の流出を防げ、
付加価値をつけながら新規顧客の開拓を期待できる。
セゾン投信にしても顧客にしても、すべてが素晴らしく見えます。
しかし裏を返すと、他の金融資産も銀行口座さえ保有していれば、
顧客は無料で金融にまつわる相談をすることができるのです。
金融商品ありきの話をされるかもしれませんが...。笑
もう一つ懸念しているのが総合的な金融コンサルティングを本当に実施できるのか...、
という点です。
結果的に資産運用ありきの話に立ち戻ってしまうのではないか...、と懸念しています。
セゾン投信のホームページを確認させて頂きましたが、
資産運用を軸とした相談に重きを置いているように思えてなりません。
もし本当に顧客の期待に応えたいと考えるのであれば、
いろいろな視点から考えられる知識と経験が求められます。
それではいろいろな視点を持てるかとはどういうことでしょうか。
顧客個々はそれぞれライフステージ、ライフプランそして金融資産が異なります。
顧客によっては資産形成ではなく、保険活用が効果的な人も出てくるでしょう。
ライフステージによっては信託商品が適格な場合もあるわけです。
資産形成ありきの企業が、総合的な金融相談に応じるだけの力が備わっているか。
今後そこが強く求められることは間違い無いでしょう。
また、金融リテール営業経験が豊富で実力のある社員の頭数を果たしてどのように揃えていくのか。
そういった課題が上がってくる可能性も十分に考えられます。
セゾン投信の「顧客本意の相談室」の成功の鍵は、資産形成ニーズをあえて捨てられるかに賭かっている。



なんとしても成功してほしい。これが当たり前の姿になって欲しい。
そう願ってやみません。
最後に偉そうなことを言わせて頂くと、
セゾン投信のこの素晴らしい取り組みの成功の鍵は、
セゾン投信が得意とするどの顧客に対しても資産形成ニーズをあえて封印することだと思います。
とかく金融リテール営業の現場では、自分の得意の分野に顧客を導き入れようとする傾向にあります。
苦手な分野に話が及ぶことを嫌い、得意な方に話を持っていくのです。
それをやってしまえば、「セゾン顧客本意の相談室」の名前が泣いてしまうと思うので、
なんとかその課題を克服して頑張って頂きたいと期待しています。

今日はこのへんで。じゃ。👋