どうも、FPひろき(@fp_hiroki)です。
新型コロナウイルス流行の影響で求められるようになった“新しいライフスタイル”。
それにともなって家に籠ることが多くなりました...。
で、何をしているかというと...。
ネットサーフィン。笑
いま、いろいろな投資ブロガーのブログを読み漁ったりtwitterのTLをチェックしてみたり。
そこから刺激をもらい、有意義な勉強をさせてもらっています。
皆様の力作ブログを読み漁っているうちに、いろいろと感じることも多々ありました。
その刺激を忘れないうちにブログにしたためておこうと思い記事にした次第です。
投資ブログを一つ一つ丁寧に読ませて頂き、印象に残ったのは...、
といったものが散見されたことでしょうか。
一部の投資ブログにおいて、一抹の不安を覚えたのが正直なところです。
と心配になったり。
その心配事につき少しばかり掘り下げて、ブログに綴っておきますのでお読み頂けたら幸いです。
投資ブロガーに共通する特徴がある。情報発信のすべてを鵜呑みにするのは危険です。
このようなことを金融ブロガーは自信ありげに主張しています。
よく勉強していることもあり、商品特性や税制の優遇制度などの説明においては、目を見張るものがあってただただ素晴らしいといえます。
確かにその分析がざっくりとしている人もいれば、逆に細かすぎて伝わりにくいケースがあったりとまちまちではありますが..。
それでも素晴らしいですし立派だと思うのです。
しかしこうも思いました。
ほとんどの投資ブロガーは、投資初心者向けにブログ記事を書いていますが、それが本当に投資初心者向けになっているのか..、という点です。
確かに、上のような言い方を図解を用いながら伝える努力は素晴らしいですし、わかりやすいので投資初心者向けとしてはうってつけであることは否定しません。
しかし残念なことに投資や資産運用初心者に伝えるための、最も重要な核心部分が抜け落ちているのです。
それを次の節で詳しく述べていきます。
投資系ブロガーは投資初心者に対し、「なぜ投資が必要か。」を語れない。
「なぜ、投資や資産運用が必要なのか。」
多くの投資ブロガーは、これを投資初心者に語れないのです。
いわゆる、ニーズと呼ばれる部分というか、投資をする動機にあたる部分ですね。
この投資を行っていく上で重要となる核心部分を語れない投資ブロガーがあまりにも多いのです。
本来、商品特性など重要性は、これらの次にくるものであり二の次のものと言っていいのです。
まず大事になってくるのは、投資に対する心得だったり、投資を始める動機だったりします。
百歩譲って、投資系ブロガーが投資の心得に関して語れる人がいても、
なぜ投資が必要で始めた方がいいか、の動機部分を語れる人が皆無であるのが現状だと思いました。
お金を増やすために投資をする。
ただ漠然と何も考えず投資をする...、というのも立派な動機の一部であり否定すべきものではありません。
この時代において、お金を増やす重要性がある事は確かなので。
でもですね、そもそもがなぜお金を増やさなくてはいけないのか?
...なのであり、まさにこれを伝えないといけないのです。
このあたりを語れなくては、投資を語ってはいけないぐらいに重要なことだと僕は考えています。
確かにお金を増やすという直接的な目的もわかりやすくて重要です。
わかりやすさは投資初心者には重要な要素になるからです。
しかし実はもっと大事になってくるのが、潜在的ニーズと言われる、「なぜ投資をしてお金を増やさなくてはいけないのか」の投資をするための目的なのです。
それを語れないのですから説得力は半減と言われても仕方がないでしょう。
商品特性に関して異常に詳しいが単一資産にしか精通していないのが弱み。これが投資系ブロガーのもう一つの特徴です。
また、投資ブロガーの傾向として、商品性の優劣や、一部の投資対象資産にしか精通していないので、主張が偏る傾向にあるという点です。
本来、すべての投資対象の資産クラスに精通してこそ、はじめてその投資ブロガーが褒め称える投資商品の立ち位置や評価が固まってくるのです。
例えば、米国株だけにしか精通してない人が、客観的立場に立って投資全般を語れますか?
債券のこと、不動産のこと、金のこと。そして株式市場だけでなく、為替や債券市場なども含めたマーケット全般について...。
このあたりの知識や理解が無ければ、客観的にそれがおすすめであると言えるはずがありません。
だって、広い視野を持ち合わせていれば、そのブロガーが推している投資商品以上に投資に適したものがあるかもしれないじゃないですか。
単一資産にしか精通してない弱みがそこにあるのです。
いま、投資初心者を中心に米国株インデックスに投資をしている人が多いわけですが、投資系ブロガーはこぞって、
と言っています。
長期積立投資をするのであれば、投資対象として米国株は理にかなっています。
しかし、他の資産についての言及はなしですか?他の選択肢については言及なし?
タイミング次第では、他の資産クラスに投資した方がベターな場合だってあるわけじゃないですか。
そのあたりはいかがなのでしょうか。
それを語れないとするのであれば、それは投資ではなく投機に近いものになりかねません。
このように金融知識が浅くマーケット分析ができないので、ワンパターンで決め打ち的な助言しかできない。
投資ブロガーは、あなたのことを詳しく聞いているわけではない。主張があなたのためになっているとは限らない。
それと、本来投資とは、その人その人によって投資手法が異なって当たり前なのです。
その人のライフスタイルやライフプラン、今どのライフステージに立っているのかなどをしっかり聞かないと選択肢を提示できない。
これが実際に現場で顧客と相対し相談を受けている僕が考える投資助言における本質であり基本です。
と即座に聞かれることがありますが、
そう答えるでしょう。
投資に興味を持っているブログ読者の年齢層も職業も当然金融資産も異なってきます。
置かれている立場も、投資に対するリスク許容度、予定運用期間が異なるのは当たり前であり、
その答えは人それぞれ異なって然るべきなのです。
投資助言、金融商品を販売する立場であった者の経験からくる強みは、それを経験していない投資ブロガーよりも説得力があるのは否定しきれないわけです。
コンサルティング料があるので手数料も高くなる。
それを求めて高い販売手数料や信託報酬を支払ってまでも、
金融機関の窓口で投資性商品を購入する人が後を絶たないのはそのような理由です。
たとえコストが高くても、精度が高く、安心安全が担保された情報や経験に価値を見出す人もいることを忘れてはいけません。
コスト高を全否定したがる投資ブロガーが多く存在しますが、
コスト高でも利益を出し続けている投資家の存在も尊重することが大事になるのではないでしょうか。
自分の考えばかりを押し付けるのではなく、相手の意見をまず尊重する。
経験のある投資ブロガーやインフルエンサーはこれが自然とできるのです。
このように、相手を尊重する気持ちがあれば、
「これがいい!」と決め打ち的に無責任に言い切ることなど到底できなるはずもありません。
このように、断定的に言い切る表現を使うブロガーがいるとすれば、それは少し無責任と言えるので、情報を取得するときには気をつけておく必要があります。
ちなみに金融の現場でそれをやって商品販売をしたら、「断定的判断の提供」で法的にアウトです。
金融を本格的に勉強しているわけでもなく、独自理論を自信を持って展開するのも投資ブロガーの特徴です。
また、投資ブロガーの中には、自分の独自理論を確立し、それがあたかも本当のことかのように自信を持って発信拡散する人も見受けられます。
根拠もチグハグではっきりとしない。
それを独自理論に基づいて自信ありげに主張する...。
これまたあまりよろしくありません...。
金融商品の販売現場では、虚偽説明に当たる可能性が極めて高いく、完全に法律を犯していることになります。
インターネットの世界の話であり、実際に販売しているわけではないので、そこまで咎められる事はないとは思いますが...。
金融の勉強を本格的にしている身からすると、一部の投資ブロガーが提唱する、あの独特の独自理論のハリボテ感は少し目に余ります。
...みたいな。
このようなことから、金融が専門性が高いと言われ、ハードルが高いものであると言われる所以はそのあたりだったりします。
投資を始めて3年ほどの人が自信を持って語れるほど、甘い世界ではありません。
金融業界に長く勤めている僕はかつての部下に対し、
と伝えて後身を育てていました。
資産運用のプロを一人育てるのに、それだけの長い時間を要する...。
投資系ブロガーは、金融機関の社員をバカにする傾向がありますが、このことを是非理解しておいて欲しいものです。
多くの投資ブロガーの投資歴はほんの数年...。
投資を語っていくにはまだまだ経験不足が否めません。
業界経験があるわけでもないので、情報発信面において、日々勉強漬けでマーケットとにらめっこのプロの金融マンに対し、大きなハンデを背負っていると言わざるを得ないのです。
当然、金融にまつわる法律を学んだわけでもなく、金融商品の取り扱いの怖さ、迂闊な情報発信の危険性すらも学んでいません。
もしあなたが、投資ブロガーから情報を得ていくのであれば、そのあたりの諸事情をしっかりと認識し、覚悟を決めた上で情報を得ていくことを強くお勧めします。
「なぜ投資が必要か。」その答えをいずれこのブログでお伝えします。
ポイント
なぜこの時代において投資が必要なのか。
とにかく投資初心者には、まずこれを考えて欲しいのです。
これがはっきりしないと、投資と言う長い旅路で、考えにブレが生じて自信を失うこともありえるます。
もしよろしければこちらの記事も併せてご参考にしてください。
ということでこのへんで〜。
今後ともよろしくお願いします。