7/1、6月度の『日銀短観』が発表になりました。
ある程度予想はしていましたが、やはり厳しいものになりましたね。
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経済活動が再開された矢先ということもあり、大きく出鼻を挫かれた感すらあります。
新型コロナウイルスの第二波の到来前に、国内経済の先行き不安を露呈しました。
『日銀短観』とは何か。
出典:wikipedia
そもそも『日銀短観』とはなんなのでしょうか。
『日銀短観』とは
全国企業短期経済観測調査(ぜんこくきぎょうたんきけいざいかんそくちょうさ)は、日本銀行が四半期ごとに公表している統計調査のこと。一般に日銀短観(にちぎんたんかん)、短観(たんかん)の名で知られ、海外においても"Tankan"で通じる。その発表は、日本の経済状態を測る手がかりとして国内外の市場関係者から注目を集めるため、株価や為替レートなどに大きな影響を及ぼす。内閣府の月例経済報告とともに、経済の現況と動向をみる上ではもとより、中期的な構造把握の指標としても、重要な経済統計の1つとして注目されている。
調査内容は業績や業況、設備投資額、雇用などについて、計数・マインドの双方から、実績や今後の推移を問うもので、なかでも景気がいいとする企業の比率から悪いとする企業の比率を引いた業況判断指数(DI)の結果は、株式相場に少なからぬ影響を及ぼすこともある。経団連の調査によれば、四半期GDP速報等と並び、企業経営者が最も重視する経済統計の1つに数えられる。
企業動向を正確に把握し、金融政策の適切な運営に資すること。
『日銀短観』については、この解説文がすべてを網羅していると言ってもいいでしょう。
そんな『日銀短観』の発表がなされたわけですが、それが予想を大きく上回る悪さだったのです。
先行き不安から、マーケットに動揺が走ったのは言うまでもありません。
今回の『日銀短観』の発表は、本格的な不況突入へのシグナルか。
業況判断DIも、予想通りというか、予想以上に悪い数値が出てきましたね。
業況判断DI
景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた値。
マイナスは2四半期連続、悪化が6期連続というのですから、緩やかな下降曲線トレンドの上に、新型コロナウイルスというブラックスワンが舞い降りたといったところでしょう。
なんだか、悪化の一途を辿っていた日本経済の大きく開いた傷口を垣間見たような感じを受けました。
景況感の落ち込みが気になるところですが、東京では新型コロナウイルスの感染者数がジワリジワリと容赦無く増え続けていることも気に掛かります。
これで新型コロナウイルスの第二波が本格的にやってきてしまったら、どうなってしまうのでしょうか。
新型コロナウイルスの第一波の本格的な影響はまだ来てない...。
むしろ、これから生じてくるところだったわけです。
そこに覆いかぶさるように第二波がやってくるとしたら...。
((((;゚Д゚)))))))
想像しただけで恐ろしいです。
これからいよいよ、本格的に企業倒産件数が増え、失業者も溢れかえってくるところだったわけで、そこにトドメを刺すかのように、新型コロナウイルスの第二波がやってくる...。
日本経済がいよいよ大打撃を受け、立ち直るまでにかなり長い時間を要するということも、一つのシナリオをとして持ち併せておいた方が良さそうです。
投資家はこの局面をどう心得ておくべきか。
新型コロナウイルスの影響で株式市場などの金融マーケットが冷え込むのかと思いきや、思いのほか早く回復してきました。
実体経済と金融マーケットとの大きな乖離が見受けられることは、以前からも指摘されていましたが、いよいよ大事な局面を迎えつつあると思っても良さそうです。
この大事な局面を迎えるにあたり、何をどう判断すればいいか。
今後の着眼点を以下にまとめておきました。
- 新型コロナウイルスの第二波による経済的ダメージをどう捉えるか。
- 米国大統領選挙の行方はどうなるか。
- FRBは政策金利を2022年までは据え置くことを示唆していることをどう判断するか。
このあたりをヒントにし、いま保有しているファンドを手放して利益確定するのかの判断がひとまず秋口に訪れます。
その時期までに、あなたなりの結論を見出しておくといいでしょう。
この続きは、ブログ記事としてその都度アップしていきますのでお楽しみに。
ということで、このへんで。じゃ!