15年ぶりに訪問した『ラーメン二郎荻窪店』。
果てしないまでのパワーアップを遂げていました。
当時『ラーメン二郎荻窪店』が長期休業に入ったことをきっかけに、私の足が遠のいていたのが懐かしく思います。
そして15年ぶりに再訪のチャンスがきたのです。
仕事とはいえ私が荻窪に降臨した以上、荻窪二郎に行かない理由などありません。
『ラーメン二郎荻窪店』の食レポをご堪能ください。
ラーメン二郎荻窪店は開店20分前に並んでもPPを獲得できる。
開店時間は11:30。
『ラーメン二郎荻窪店』は混むはずである...という先入観から少し早めに並びを敢行。
開店20分前にお店に到着です。
しかしまだ人影がありません。
ひばりが丘二郎に食べに行くときは開店1時間前から並び始める私。
その感覚で行ったので少し拍子抜けした感もありますが、すぐに食べられるのかと思うとそれはそれでよしとしましょう。
並んでいる間に数々の注意喚起の貼り紙をチェック。
「15分で食べてね」
というニュアンスがビッシビシと伝わってくる貼り紙に少しプレッシャーを感じておりました。
そしてポールポジションを陣取って待つこと約20分。
時刻は11:30をまわりほどなく開店。
入店するや左側にある券売機で食券を購入し水をくんで一番奥の席に着席。
食券を女性店員に手渡し待つこと5分。
着丼。
待ちに待った『ラーメン二郎荻窪店』のラーメンとご対面です。
『ラーメン二郎荻窪店』の店主と女性店員が織りなすコンビプレーはもっと評価されていい。
着丼前に女性店員が例のごとく、
「ニンニクいれますか?」
と優しくたずねてきました。
「熱いので気を付けてどんぶりおろしてください。」
とお声がけをもらいました。
男気あふれるラーメン二郎においては、少し異質の空間がそこにはありました。
「ニンニク入れますか?」が、女性から投げかけられたことがなかったのでどこか新鮮だったのでしょう。
テレもあって若干戸惑ったのが正直なところです。
女性店員の奥では、店主らしき男性がもくもくと麺上げをしている。
男気を消すことなくおもてなしをされるこの新しい二郎の空気は、古い二郎観で凝り固まった私を新たな次元に導いてくれた気がします。
たくみな客さばきと絶妙なアシストで店主を助ける女性店員の存在は、『ラーメン二郎荻窪店』の名物といっていいでしょう。
『ラーメン二郎荻窪店』のバランス感が最高に良い。圧巻の巨大豚は名物化の予感。
ラーメン 800円
ヤサイ少なめカラメアブラニンニク
豚のインパクトが凄すぎるこのフォルム。
丼を覆いつくさんばかりのここまでの巨大な豚は見たことありません。
そんな豚から食べたいところですが、まずは基本どおりスープからすすっていきます。
キリッとカエシが効いたスープでありながらまろやかさもあるスープは贅沢そのもの。
荻窪二郎のスープは乳化でありながらも非乳化という絶妙な案配。
荻窪二郎のスープは乳化スープ好きのジロリアンたちを納得させながらも、非乳化スープの良さも出すことに成功している。
キリッとしたカエシが効いた男気スープではありますが、最後にまろやかさもしっかりやってくるのでキツさは感じません。
それはまさに荻窪二郎を象徴するかのような、ドーンと男気がやってきた後にしっかりと女性の気遣いでフォローしてくれるようなスープだといえます。
キリッと立った味の中にまろやかさを残す荻窪二郎の絶妙スープは、店主の腕前を垣間見ることができます。
さらにアブラトッピングをすることが、スープに深みを与えるのでおすすめです。
ちなみにアブラは固形です。
強いコシのゴワゴワ太麺こそがラーメン二郎の真骨頂。
灰色がかった太麺は、まるで武蔵野うどんの麺を彷彿とさせます。
ゴワゴワとしたゴムのような食感こそがラーメン二郎の真骨頂。
王道スタイルを継承してくれてうれしい限りです。
噛んでも噛んでも噛み切れないほどのコシ。
ここまで強いコシの麺だからこそ、やっつけがいがあるというものです。
麺自体の味わいは少し苦めに感じました。
『ラーメン二郎荻窪店』の麺をそのように感じるというのは、私のホームであるラーメン二郎ひばりが丘駅前店に慣れ親しみ過ぎたツケといえるかもしれません。
『ラーメン二郎荻窪店』の名物となりそうな巨大豚は食べる価値あり。
いよいよ豚です。
これは荻窪二郎の名物といっていいでしょう。
私は荻窪二郎に入店する前に、並びの時間を利用して「ラーメンデータベース」のレビューである程度予習していました。
そうでなければ「ラーメン」など注文しません。
「ラーメン」では物足りなさがあり、常に「豚入りラーメン」がデフォルト注文なのです。
それが「ラーメン」を注文するということは、ものすごい巨大豚が乗っかってくることが事前にわかっていたからです。
それは予想を上回る大判の豚!!
その迫力たるやものすごいことになっていました。
分厚いのはもちろんのこと、直系10cmほどのデカさの豚が2つも入っているのですからもはや「豚入りラーメン」です。
豚好きにはたまらないお店として重宝される存在になること間違いありません。
少し脂分が少なめで好みが分かれる豚かもしれません。
しかし荻窪二郎名物の巨大豚は、それを差し引いてもかなり美味いのでおすすめです。
ヤサイの煮加減にはもう少し工夫が欲しい。
なのでヤサイに関してはあまり拘りはありません。
ここでも『ラーメン二郎ひばりが丘駅前店』に甘やかされたからか、ヤサイの生臭さが少し気になりました。
これも好みがわかれるところですが、私はにおいを抑えてくれた方が好みです。
これは湯通し加減で改善できるのかな素人ながらに思ったわけですが、更なる高みを目指してがんばって欲しいです。
まとめ
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久しぶりの荻窪二郎は15年前の店主がいなくなっていました。
その後引き継いだ店主さんの努力もあり、良い意味でレベルアップをしたのでしょう。
ひばりが丘二郎を筆頭とするあまい味のラーメン二郎に慣れきっている私には、すこ~し辛く感じました。
目黒、仙川、上野毛などカエシの効いたスープが好きだというジロリアンであれば、満足すること間違いなしです。
高いレベルでバランスが取れている荻窪二郎。
是非あなたにも行っていただきたいものです。