どうも。FPひろき(@fp_hiroki)です。
米国の12月の雇用統計が発表されました。
コロナ禍で米国経済も混乱を生じたわけですが、
雇用環境は良好そのもの。
米国経済の底力を感じました。
今日は、雇用統計発表にみる米国経済の先行き、
それに伴う利上げ時期の観測について書き綴ります。
よろしくお願いします。
雇用者数は40万人の予想を下回るも、賃金上昇や失業率の低下もあり雇用環境は改善。
12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は19.9千人増にとどまり、
40万人に達するという予想を大きく下回りました。
しかし失業率は4.0%を下回り3.9%と安定した雇用環境であることを見せつけました。
平均賃金も上昇。雇用環境の良さが窺えます。
企業業績が好調だからこそ雇用を創出できるわけであり、
労働者も高い賃金で潤っていく。
それに伴い国内消費も活性化されるという、
米国経済はいままさに理想的な経済スパイラルにあります。
FRBが利上げを加速させようとするのも頷けます。
12月度雇用統計の結果は、FRBによる利上げ加速の判断に変更をもたらさない。
12月の雇用統計の非農業部門雇用者数は、マーケットの予想をはるかに下回るものでした。
ややもすると、米国経済の暗い先行きを囁く人が出てきてもおかしくない局面です。
しかし失業率の低下や賃金の上昇をみると、
企業が雇用のつなぎ止めをしていることも予想できます。
そもそも企業業績が良くなくてはそれもできないので、
まだまだ大方の米国企業は元気といえるでしょう。
しかし物価の上昇の歯止めをかけるべく、
政策金利の利上げ待ったなしの状況であるのもこれまた事実。
それこそ景況感の良いいまこそテコ入れをしてしまおうというFRBの腹を感じます。
利上げともなれば金融マーケットの先行きも変わってきます。
いくら利上げは織り込み済みである、とマーケットが認識していても、
やはりそれでも投資家にとっては一大事のこと。
大幅な資金シフトが起こることは間違いなく、
ある程度の市場の混乱をもたらすでしょう。
米国株に投資している人も多いと思いますが、
国内経済が順調な米国とはいえ、利上げともなれば株高の小休止は否めません。
参 考
利上げと株価の関連性
(投資初心者向けの解説です。)
利上げをすると企業の資金調達コストがかさむ。
↓
企業の利幅が小さくなり、従業員や株主に対し還元できなくなる。
↓
消費が少なくなり企業業績が悪くなり、先行き不安で株価が下がる。
投資の出口戦略に立たされているあなたは、
一つの投資判断を迫られている時期と捉えてもいいでしょう。
12月度の米国雇用統計は想定の範囲内。今後は利上げ時期に焦点が集まる。
12月度の米国雇用統計から、米国経済の底堅さが見て取れました。
米国株に投資しているあなたにとって、それは心強いものになったでしょう。
米国企業の業績が概ね好調であり、株高の内部要因は十分満たしているといえるでしょう。
しかし外部要因がそれを許してくれない場合があります。
株価に大きな影響を与えるべく外部要因でもある政策金利の利上げ。
利上げ時期に変更はないだろうとされていますが、
この時期がいつになるのかに関しては少なくとも抑えておきたいものです。
この記事によると、3月中にも利上げがあると書かれていますね。
これは利益確定をする時期の判断材料になります。
積立投信で米国株インデックスに投資をしているあなたにとっては、
良い買い場になると喜べるかもしれません。
このように、雇用統計は、米国経済の今を映してくれます。
毎月第一金曜日の日本時間の夜、アメリカ労働省労働統計局から発表されます。
投資判断の材料として、雇用統計は大事な指標になりますので、
資産運用をしているすべての人にはチェックして頂きたいものです。
今日はこのへんで〜。
ではでは。👋