お久しぶりです。
本業が忙しくなり、ブログ更新がままならずにいるFPひろき(@fp_hiroki)です。
大雨被害がシャレにならないことになってますね。
熊本の人吉の水害は、街並みを全て飲み込んでいってしまいました。
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今後も大雨が降り続くとの予報もあり、予断を許しません。
九州などを中心とする大雨被害。
これらの気候変動による天災は日本国内にとどまっておらず、世界各地であらゆる被害をもたらしています。
その中でも特に心配されるのは中国の揚子江流域における水害です。
九州同様大雨が降り続き、甚大な洪水被害に見舞われています。
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揚子江上流の世界最大級の三峡ダム。危険水位を超え、ダムの決壊が懸念されています。
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前々から言われていたことですが、中国にある世界最大級のダムである三峡ダムが崩壊の危機にあるというのです。
完成当時から崩壊の懸念が囁かれていたわけですが、この豪雨によっていよいよ現実味を帯びてきたのです。
揚子江は世界屈指の長さを誇る巨大河川。
ただでさえ水量が多い揚子江に、歴史的な豪雨が降り注いでいるわけです。
もしかしたらダム決壊待ったなしは事実なのかもしれません。
世界経済をも揺るがしかねない三峡ダム崩壊のシナリオ。日本にも甚大な被害が及ぶのは間違いない。
出典:AFP BBnews
万が一、三峡ダムが決壊するようなことになったら...。
揚子江流域には、武漢、南京そして上海といった大都市が点在しています。
それらの大都市への甚大な被害は避けられないと言われています。
何億人もの人が被害を余儀なくされ、経済活動どころの話ではなくなるというのです。
それこそ、中国経済の40%が失われるという衝撃のデータもあるわけで、世界経済に及ぼす影響は計り知れないものとなりそうです。
そしてそれは、
日本経済にも波及することでしょう。
中国には多くの日系企業が進出し、経済活動を行っています。
それらの企業への被害は避けられず大きな損失を被るであろう、という試算がなされているのです。
中国リスクから日本経済を救う意味においても、政府が中国からの企業撤退に関し、補助金を提供するという政策も頷けます。
投資家にとって、三峡ダム決壊は新たな「ブラックスワン」として見通しておく必要性がありそうだ。
ブラックスワンがまたまた舞い降りるのか...。
ブラックスワンとは。
ブラックスワン(Black Swan)とは、マーケットにおいて事前にほとんど予想できず、起きたときの衝撃が大きい事象のことです。元ヘッジファンド運用者でもある研究者、ナシーム・ニコラス・タレブが2007年に刊行した著書『ブラックスワン(The Black Swan)』で言及したのがきっかけで、使われるようになりました。従来、すべてのスワン(白鳥)は白色と信じられていましたが、オーストラリアで黒いスワンが発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく覆されました。
これにちなんで、確率論や従来の知識や経験からは予測できない極端な事象が発生し、それが人々に多大な影響を与えることをブラックスワンと呼んでいます。具体例としては2008年のリーマンショック、最近では2016年6月の英国EU離脱、12月のアメリカのトランプ大統領当選などが挙げられます。
投資家は一般的に先行き不透明な状況に恐怖を感じるため、金融市場で事前に予測していなかったブラックスワン的なイベントが起こると、相場が大きく変動しやすくなります。また、資産を守るためにリスクを取らないリスクオフの状況に陥り、株式などのリスク資産は売られやすくなります。
昨今、ブラックスワンが舞い降りる頻度が上がったように感じるんです。
リーマンショックは100年に一度の金融ショックと言われました。
しかしながら、あれから10年ほどしか経っていないにも関わらず、新型コロナウイルスの流行により、マーケットがリーマンショック並みの落ち込みを記録したのは記憶に新しいところです。
しかしそれが落ち着く間も無く次なる危機が訪れようとしている...。
しとしとと降り続く梅雨の季節の常識もすっかり変わり果て、毎年大雨被害が頻発するようになりました。
お隣の中国においてもしかりです。
その中国においては、三峡ダム決壊という爆弾を抱えているわけで、先行きが懸念されるのも無理はありません。
世界経済の行方を大きく左右する次なるブラックスワンは、やはり三峡ダムの決壊で間違いないのかもしれません。
しかも割と早い段階で...。
新型コロナウイルスが落ち着く前に次なるブラックスワンがやってくるのか...。
マーケットに携わる人間として、心配で心配でなりません。