こんにちは。
FPひろき(@fp_hiroki)です。
長いこと銀行員をしていた私ですが気になるニュースを発見しました。
それは「銀行の昼休業」について。
早速シェアしていきます。
「銀行窓口の昼休業」化が広がっている
銀行業界で「銀行窓口の昼休業化」が進んでいるとのことです。
「銀行の昼休業化」が広まっていく背景をいろいろな角度から考察することができますが、FPひろきが考える「銀行の昼休業化」の背景は下記のとおりです。大きく分けて3つほどあると分析しています。
人件費を含むコストの大幅削減のための措置
「昼休業は嬉しいわぁ。」
銀行員、特に窓口業務に従事する行員は率直に喜ぶことでしょう。
しかしこれは銀行員にとっては喜んでばかりもいられません。
「窓口業務の昼休業化」は、IT化を経てAIの時代が到来したことを意味しています。
以前から業務のAI化は業務効率が上がることで、いずれ窓口業務に従事する人がいらなくなると言われていました。
従来の窓口業務から脱却しDX化を推進することによって、より効率的な業務運営をすることは望ましいことといえるでしょう。
一方で雇用減少も招き、仕事を失う覚悟をしておく必要性がでてきました。
「窓口業務の昼休業化」は、DX導入による旧来型のアナログコミニュケーション営業の終焉です。
いよいよAIが仕事を奪う時代が到来しました。
次世代の銀行窓口体制の布石を利用者に植え付けている
「銀行の昼休業化」は今後の銀行窓口のあり方がデフォになることを、利用者に慣れてもらう意図があるのではないかと推察しています。
今おこなわれている「銀行の昼休業化」は、いずれ到来する本格的な「銀行の昼休業」に向けた移行期間なのでしょう。
あらゆるものが機械化する中で、なにかと機械操作が苦手な高齢者を中心に漂流しないことを祈ります。
昼の休憩時間しか銀行窓口に行けない会社員もデジタル漂流者になりかねません。
私もその一人となりそうです。
銀行窓口以外で収益が上げられる新たなビジネスモデルの確立の目処が立った
DX導入でAI化を促進することで、業務効率はかなり改善されていくでしょう。
いまの銀行窓口業務の収益減は対面営業です。
投資信託などの金融商品を販売することで手数料収入を得ることで収益を上げています。
しかし顧客との接点が減少することで、その営業機会の損失につながります。
それは銀行の収益の柱である手数料収入が見込めなくなることを意味するのです。
確かにそれを補う新たなビジネスモデルを構築する時期でしたが、ややもするとその目処が立ったのかもしれません。
銀行員の仕事がAIに奪われる?考えられる今後の銀行員のキャリアは何か
前述したように「銀行の昼休業化」は銀行の窓口業務に従事する人を中心に、さらなる人材の整理が行われることが予想されます。
昼休業になって喜んでばかりもいられないことの真意はそこにあります。
銀行員各々は更なるレベルアップを図るか、違うキャリアを模索する時期に差し掛かっていることは確かです。
ただ記事にもあるように、ローカウンターにおけるコンサルティングニーズはさらなる高まりが期待されているようです。
そうなると資格取得に励み、コンサルティング経験を積むことが求められてくるでしょう。
コンサルティングニーズの一定の高まりは、AI化だけで解決できない事柄です。
そこを埋めることができる人材になれるかが、銀行員としての生存競争に勝ち残れるかの瀬戸際になるでしょう。
まとめ
「銀行の昼休業」は銀行員の減少や店舗減少の布石に思えてなりません。
銀行員としての価値をより高めるためには、コンサルティングスキルをより高める重要性が問われそうです。
そのような時代に差し掛かっていることをまずは認識する必要がありそうです。